2011年6月30日木曜日

昨日、何年かぶりに大阪へ行った。気温35℃、環状線は女性専用車両、節電対策で昼間の時間は車内冷房温度を下げるビラが有った。エスカレーターは関東に対抗して、右側整列、ちなみに名古屋は中間なので、場所により右左いろいろだそうだ。

 東京の友人の会社の中国ビジネスのお手伝いで同行した。訪問した大手の家電会社の入り口には歩行の姿勢、エチケットのイラストが有り、エッ!と感じたが、建屋内のトイレを借りると、便器それぞれに財産管理番号が有り、これまた、エッ!。面会相手の主任は入社2年目の若手を同席させ、仕事の引き継ぎ、仕事の方法を態度で示していた。層の厚い会社だと感じた。

 主任は他の中国ベンダーと既に取引を開始してるが、品質が安定しない状況を話してくれた。私も10余年の中国生活、業務に携わったが、中国文化、気質を理解するのに、大いに苦労した。中国人の優秀さも垣間見た。今回の震災では部品調達等で一時は影響を受けたが、代替え品に直ぐに切り替え、対応したので、大きな影響を受けずに済んだそうだ。

 この会社は一般の家電製品に健康を付加した製品開発で他社との差別化を図ってた。常に現在、将来のニーズを把握、予測し、それを当たり前の既存製品に付加することでの差別化は、各社毎日、模索してるが、如何に現状を、既成概念に囚われずに、新たな創造が出来るかは、没頭の中に、遊び心が必要と感じていて、健全なる心身がベースで、それが、入門の時の歩行イラストが物語ってる。

2011年6月27日月曜日

「きことわ」で第144回芥川賞を受賞した朝吹真理子さん

 今、手元に10枚10日分の新聞将棋覧の切りぬきが有る。朝吹真理子さんの観戦記で、丁度、平成23年3月11日の大震災の当日に東京の将棋会館本部での郷田、村山戦の描写だ。

 小学生の頃から新聞の将棋観戦記は見てきたが、このような観戦記は初めてだ。指し手については一言も記述されてない。情景、心理描写を淡々と述べていて、それでいて、棋譜、対局者の戦術が解るような、不思議で、新鮮な内容で有る。彼女は将棋を指さない、指せない、しかし、指したことの有るような、記述表現だ。大地震の棋士たち、将棋会館の様子が巧みな文章で記述されている。

 記述では「将棋の謎や面白さは、先がみえない予測不可能にのみあるのではなく、予測可能ななかにこそ、謎を解く秘鍵が隠れているように思えていた」「平面の世界に思考を埋めていることのよじれで、棋士の人体は人体から遠ざかり、時間から置き去りにされているようにも思えた」「ふと、鳥類の声がしなくなった・・・鳴き声は聴こえない。大きな地震であったことをそれで解した」「駒をしまうと盤上はのっぺらぼうになる。・・・盤はいかなる痕跡も残さない。勝負が終われば全て消える」。息子が推奨してた、彼女の受賞作「きことは」は未だ読んでいない、早速、書店で買い求めよう。

 私は小学4、5年の頃、近所のおやじさんから将棋の手ほどきを受け、以来、中学、高校、大学では将棋部に入部、関東リーグ参戦、社会人になり、会社対抗、退職後は伊達市の大会に参加、児童館での子供将棋のボランテイア指導、東京へ出かけたときは将棋道場回り、結婚前までは、一人旅が好きなので、寝袋を下げて、北海道から九州まで、各地の将棋道場を訪ねて歩いた。中国生活13年間は中国将棋を覚え、チベット、北京、各地で見知らぬ人々と将棋を楽しんだ。将棋の思い出話しは尽き無いが、後日ブログに譲る。


朝吹真理子さんの日経新聞王座戦郷田vs村山観戦記

 朝吹真理子による、日本経済新聞夕刊に10回に分けて掲載された、王座戦二次予選決勝、郷田真隆九段対村山慈明五段戦の観戦記。観戦記に一切将棋の符号は出てこない。小説を読んでいるようである。しかし、あくまできちんと具体的な事実に即して細部の事象を何も見逃さずに再現している。しかし、きちんと事実だけを述べているにもかかわらず、どことなく現実でありながら現実でない光景を読んでいるような錯覚に陥る。例えば、朝吹が前夜の夢の中で対局室でお茶をこぼしたら、実際に郷田がほうじ茶をこぼしてしまうシンクロニシティー。
 
 朝吹が羽生善治と「新潮」で対談した際に述べていた、「将棋の対局においてあらわれる様々な時間軸の交差」について、これも具体的な対局の進展に即して描出している。終盤に近づくにつれて、どんどん盤面の世界に入り込んでいく二人を「深海魚」と表現したりしながら。

 当日は、東日本大震災の日だった。その場にいた羽生など、棋士たちの様子も克明に描き出されている。郷田は記録係に「余震が大きかったらこちらを何にせず逃げてもいいから。」と言葉をかけ、「揺れが続くなか背筋を伸ばして森下九段は笑っていた。」 
郷田九段は「将棋の研究をしているとあまりによく出来過ぎているので、今生は何回目かの文明ではないかと前はよく思っていた。と後に語った。その円環的時間のことがずっと印象に残っていた。
 羽生がこういうことを言うのなら、もう驚かない。でも、郷田がこんなことを言うとは。朝吹VS郷田対談も必要そうだ。

朝吹は、結局深夜の終局後までつきあって会館で仮眠したようである。名人戦第一局も現地で取材されていて、その様子がBSやネット中継でも少し見られたが、対局者や盤面を本当に食い入るように観察していた。全然遊び半分でなく本気で、ちょっと作家の狂気のようなものを感じてしまうくらいだった。本当に将棋や棋士がお好きなのだろう。棋士と通ずるものを持たれているのかもしれない。
観戦記は、このように終わる。
駒をしまうと盤面はのっぺらぼうになる。存在していた規則も意味も失われる。一局のうちにとめどない変化を目にしていたはずだった。盤はいかなる痕跡も残さない。勝負が終われば全て消える。

110617resilience朝吹 真理子

東京都出身。慶應義塾大学大学院文学研究科修士課程修了。近世歌舞伎を専攻し、修士論文のテーマは鶴屋南北[1]

吉増剛造を囲む会にてスピーチしたところ、それを聞いていた編集者から小説を書くよう熱心に勧められた[2]。それをきっかけに、小説家としてのデビュー作「流跡」を「新潮2009年10月号に発表、2010年堀江敏幸の選考で20回Bunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞。「きことわ」(新潮9月号)で、第144回芥川龍之介賞(平成22年度下半期)受賞[3]


小学生時代からやっている将棋とチェスが趣味。将棋については、特に名人戦や竜王戦のテレビ中継をよく見ていて、執筆の合間ではなく1日中かじりつくように見ているとのこと。更に、受賞作の『きことわ』には、《棋譜が音楽になってる。E4からはじまってステイルメイトで終わる》と、チェスの話が書かれている。
将棋の実戦や詰め将棋は苦手なため、実際に指すことはほとんどない[4]。しかし、『将棋世界』を愛読し、『囲碁・将棋ジャーナル』などの将棋関連番組も視聴しており、東急将棋まつりにも足を運ぶ[4]

詩人仏文学者朝吹亮二祖父朝吹三吉曾祖父実業家朝吹常吉衆議院議長などを歴任した石井光次郎高祖父実業家朝吹英二陸軍軍人長岡外史立憲政友会正統派総裁などを歴任した久原房之助翻訳家朝吹登水子シャンソン歌手石井好子大叔母にあたる。

以下、朝吹真理子さんのお話の抜粋です

・小説を書く動機をよく聞かれるが、「書きたいテーマ、伝えたいことはない」からスタート。何かを伝えたくて小説を書くことはない。

・「卵」という字から、背中合わせの、髪の毛でつながっている、二人の女性がひらめいた

・文学は文字により、読者に想像を引き起こす。絵画、写真、映像がない分、それぞれの読者に独自の強いイメージを描かせることがある

・小説を書くというよりは、モノを創っている。手段、媒体が文字。あなたに向けて手紙を書いている

・絵画、彫刻はすべて同時に鑑賞されるが、小説、音楽はある時間の経過と共に、伝わり、初めと終わりが同時に鑑賞されることはない

・読者は小説を自由に読む立場、傲慢な存在で構わない。どんな名作であっても、自分にフィットしない日は3行で飽きることがある

・読者と全く違う場所、空間、時間にいる作者が書いたものが、読者に深い感銘、懐かしさを引き起こす、時空を超えた共鳴現象が起き得る不思議がある

・瞬間瞬間に移り変わる水面に映し出されるものが「真実」。ちょっと前とちょっと後で全く異なることがあるが、それぞれが真実。

・生を受けるとは、本来、両親の生殖行為の結果であり、本人の意思とは全く関係がない、受動的なもの。しかし、受動的に生を受けながらも、主体的に生きていくことになる

・「なぜ小説を書くのか?」という問いかけは、答えがない問いかけ。「なぜ生きるのか?」と同じもの
 昨日、妻、愛犬2頭(やまとミント)と東北高速自動車道路で千葉宅に来た。

 飯坂インターの一般車ゲートで東北道専用・被災証明書を見せて通行カードを受取、岩槻インターの一般車ゲートで、通行カードと車免許書、被災証明書を見せて、6000円の料金が免除された。ありがたい。

 その後、首都高速、湾岸道路はETCゲートを利用して料金を自動支払いし、
都賀インターで下車した。途中のパーキングで犬達を休めながら、妻と交代しながら、雨の中の4時間半のドライブだった。一般車のゲートは混んでいた。


 今日は息子が友人のグワムでの結婚式参加、ダイビングを楽しんで、成田空港から帰って来て、千葉宅に寄ってくれた。土産のコーヒー豆を貰った。一緒に愛犬散歩を楽しんだ。会社は節電対策で来月から1時間出勤時間を早めたサマータイム勤務、残業0を実施するそうだが
、仕事量が多いので、如何に効率化を図るか少し悩んでいた。今週末に又、犬に会いに来るそうだ。

2011年6月23日木曜日

相馬市 松川浦 新地

先日、被災後、以前何度も訪れた松川浦、新地に向かった。言葉が出ない光景だ。国道6号線の脇まで津浪が押し寄せ、かつての住居は無く、一面がれきの山だった。潮風、ムットする臭い、テレビでは解らない体感を味わった。殆ど人影が無く、がれき処理のブルドーザーが作業をしていた。
 

松川浦は潮干狩り、海水浴、海鮮市場、ホテル、民宿の有る、のどかな風光明美な場所だった。「絵と戯れる会」の約20年前の発足当時、仲間とスケッチに行ったが、沖合に有った真っ白な灯台の姿も無かった。


絵を画き、食堂で、焼き魚を食べながら、広間で麻雀等を楽しめた、遠慮の要らない、ゆったりとした時間を皆で楽しんだことを思い出した。近くの宮城野カントリー、鹿島カントリーでゴルフを楽しんだ後は、市場に寄り、家族への土産の新鮮な魚、貝等を求めた。
 
 どうしてここまで船が流されたのかと、想像もできない、道路脇に大きな船が転倒してた。自衛隊の方々の寄せ書きの日の丸の旗が、慰霊の前に静かに達、風にはためいていた。これらのがれきが無く成り、又、元の町が復元されるのは何時に成るか、想像もできない。

 復旧、復興には長期な対応が必要で、日本全国民が皆、
自分の出来ることで、被災地、避難者を支えていかねばならない。来週には福島に戻るので、友人仲間とボランテイア支援をどのようにす
るかの体制作りと、活動内容の打合せを開始すべく、千葉から友人仲間にメール等で発信してる。

 








誰もが、気楽に、各自の立場、得意を生かしたボランテイア活動が出来たら
良いと考えてる。

これまでのコミュニテイ、組織、等を大いに活用し、行政にも働きかけながら進めて行きたい。

























映画『100,000年後の安全』「100,000年後の安全」
http://www.forum-movie.net/fukushima/index.html

 福島 フォーラムで噂の原発を考える映画を観た。

 原発は天然ウランを濃縮処理して発電するが、天然ウランは有限天然物で有り、長期的に見れば、いずれは原発は成り立たない。しかし、既に存在する原発からの放射線廃棄物は増加傾向に有り、なお且つ、廃棄物から発散する放射線が完全に消滅するには、途方もない時間を要する。これが、人体、自然界に及ぼす多大な悪影響は図りしれなし。これを永久的に安全に処理することを行っている国はフィンランドの1国のみで有る。

 科学者は完全に廃棄物放射線が消滅する期間を10万年と予測し、安全に処理する方法は地震等の自然災害の少ない場所に地下深く埋める作業を行っている。

 科学者が一番心配してるのは数万年後の人類が興味本位で掘り起こすことで、映画の殆どがこれの議論だった。将来の人類に掘り起こしてはいけないのメッセージは言葉も変化してる将来にはイメージイラストが良いと検討してる。しかし、最良の方法は忘れることが一番と考えてる。偶然に掘り起こされる確率は非常に少ないとの考えだ。

 現在の世界は戦争が無くらない、エネルギーが必要だ、CO2を発生させないのは原発だ。リスクはあるが、当面の世界の進歩には原発が必要だ。廃棄物の処理を真剣に考えずに目先の発展、利益にとらわれて、原発を増強し続けている。人間の本能のままの行動の結果が戦争、自然破壊、原発だ。最も重要な人間の尊厳も奪い取る荒廃した世界、地球に突き進んでいる。

 我が国の福島原発事故は、世界の中で最も賢明だと評価されてる人類の日本国で発生した。これは偶然に発生した事故ではない。世界を正しい方向へリードすべき、牽引してほしいと、大宇宙は日本国、日本人に要求している。単なる、福島、日本の再建、復興の視点では無く、宇宙をどのように救うかの視点で真剣に今回の事故をとらえるべきだと、今回の映画で気付かされた。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%94%BE%E5%B0%84%E6%80%A7%E5%BB%83%E6%A3%84%E7%89%A9
「現在、高レベル放射性廃棄物の最終処分場を持つ国は、フィンランド(ユーラヨキ自治州のオルキルオト島のオンカロが2012年から100年間稼働予定)のみであり

・長半減期核分裂生成物 LLFP(ヨウ素など
半減期7000年前後のもの

・放射性廃棄物の問題は、扱っている対象が放射能を持つ放射性物質であるという事実である。


 放射性物質の中には、半減期が極めて長いものも存在する。放射性物質の量は半減期を経過すると元の半分になるが、残った放射性物質がさらに半分(つまり元の1/4)になるのにも、同じだけの期間が掛かる。たとえば、半減期が約12年であるトリチウムの場合、24年後に崩壊が終わり消失するわけではない。

 トリチウムは、12年後に元の量の50%、24年後に25%、36年後に12.5%…と量が減っていき、同時にトリチウムが崩壊してできる安定同位体、ヘリウム3が生成されていく。 

  ウラン等の原子番号の大きい物質は、崩壊後の物質も放射性物質(娘核種)になるため、含まれる全ての放射性元素が崩壊を終え、鉛などの安定同位体に落ち着くまでは、非常に長い期間を要するものもある。」

   






伊達市、全市民に被災証明書発行開始

 今日、伊達市役所の窓口で、即、「高速道路専用」被災証明書を受領しました。

先日、申請してた罹災証明書(一部破損)が郵送されて来た。


 被災者の高速道路無料化に伴い、伊達市は3月11日現在で市内に居住していた市民全員に被災証明書を発行する。

多くの市民が原発事故の影響を受けたことなどから、

高速道路利用専用として交付する。

22日から申請を受け付ける。

市内では震災の影響で道路や水道の寸断などの被害をはじめ、広い範囲で放射線の被害を受けている。

このため、被災支援の1つとして全市民への被災証明書の交付を決めた。

市によると、罹災(りさい)証明書と被災証明書の交付基準は各市町村に委ねられている。

市は罹災証明を交付する場合、申請を受け、現場を

調査した後で発行している。

高速道路の無料化に証明書が必要になってから、1日500件以上の申請がある日もあり、発行まで時間がかかり、不満を持つ市民もいた。

このため、住民票の状況などで素早く被災証明書を発行できる新たな仕組みをつくった。

申請は各総合支所で受け付ける。

被災者の高速道路無料化に伴い、伊達市は3月11日現在で市内に居住していた市民全員に被災証明書を発行する。

多くの市民が原発事故の影響を

受けたことなどから、高速道路利用専用として交付する。

22日から申請を受け付ける。

市内では震災の影響で道路や水道の寸断などの被害をはじめ、広い範囲で放射線の被害を受けている。

このため、被災支援の1つとして全市民への被災証明書の交付を決めた。

市によると、罹災(りさい)証明書と被災証明書の交付基準は各市町村に委ねられている。

市は罹災証明を交付する場合、申請を受け、現場を調査した後で発行している。

高速道路の無料化に証明書が必要になってから、1日500件以上の申請がある日もあり、発行まで時間がかかり、不満を持つ市民もいた。

このため、住民票の状況などで素早く被災証明書を発行できる新たな仕組みをつくった。

申請は各総合支所で受け付ける。


   「想定外」
山では生死を分ける体験をするわけですから、
どんなことでも対応できる
準備や用心をしておく必要があります。

     すべて自己責任において
     最悪を想定しておく必要があります。


     最近、「想定外」という言葉をよく耳にしますが、
     厳しい言い方をすれば、
     想定しないこと自体が問題ですし、
     単なる言い訳でしかありません。


     山ならば死を意味します。


           塩沼亮潤(慈眼寺住職)
 ……………………………………………………………………………………

片道24km、高低差1,300m以上の山道を16時間かけて往復。
1,000日間、9年の歳月をかけて4万8,000kmを歩く大峯千日回峰行。

山では生死を分ける体験をするとは、
この極限の行を満行した塩沼亮潤師の体験から来る実感です。


「大自然の中で修行するということは、
 大自然の懐の中に入っていくことです。
 ですから、生死を分けるような体験を何度もするわけです」


「その時いつも心に感ずるところは、
 ただただ自分の至らなさを反省する。
 そういうところに、気持ちが行き着くと思うんです」



この度の震災に伴う原発事故では、
関係者から「想定外」という言葉が何度も発せられ、
その対応ぶりに不信感が集まりました。

このことは私たちに、大切な教訓を
与えてくれているともいえます。

自分の任務に対して、
初心を忘れ、傲慢、マンネリに陥ることなく、
日々謙虚に、緊張感を失わずに邁進してゆきたいものです。

2011年6月22日水曜日


特集上映:映画から原発を考える

福島 フォーラム

●「100,000年後の安全」
◆6/18(土)~7/1(金)まで上映 ◆①10:00~ ②19:30~
◆当日料金:一律1,200円(※200円は福島県社会福祉課へ寄付させていただきます。)

●「黒い雨」
◆7/2(土)~7/8(金)まで上映 ◆①10:00~ ②18:30~
◆前売券:1,000円 ◆当日料金:一般1,500円
※『黒い雨』の売上の一部は震災義援金となります。※『黒い雨』招待券、対象外

●「ナージャの村」
◆7/23(土)~7/29(金)まで上映予定 ◆①13:00~ ②18:15~
◆当日料金:一般1,700円、大学生1,400円

●「アレクセイと泉」
◆7/30(土)~8/5(金)まで上映予定 ◆①13:00~ ②18:15~
◆7/31(日)①13:00~の上映終了後、本橋 監督の講演がございます。
◆前売券:1,200円 ※7/31(日)の講演付上映は、招待券、各種割引対象外
◆当日料金:一般1,700円、大学生1,400円

「100,000年後の安全」

公式サイト

作品100,000年後の安全
原題Into Eternity
上映時間1h15
トピックス[特集上映:映画から原発を考える 第1弾] [6/18(土)~7/1(金)まで上映予定] 
監督名マイケル・マドセン
出演者名マイケル・マドセン

フィンランドでは、世界初となる永久地層処分場が建設中である。その巨大なシステムは10万年間保持される設計だが、10万年後、そこに住む人々への明確な保障はない。“未来のみなさん、透明でにおいもありませんが、大変危険です。絶対に触れないで下さい”未来でこの言語は理解されるだろうか―。
2009年デンマーク・フィンランド・スウェーデン・イタリア合作映画
※入場料金(一律)1,200円のうち、200円を福島県の社会福祉課に義援金として寄付します。


この映画について イントロダクション

誰にも保障できない10万年後の安全。放射性廃棄物の埋蔵をめぐって、未来の地球の安全を問いかけるドキュメンタリー。

 毎日、世界中のいたるところで原子力発電所から出される大量の高レベル放射性廃棄物が暫定的な集積所に蓄えられている。その集積所は自然災害、人災、および社会的変化の影響を受けやすいため、地層処分という方法が発案された。

 フィンランドのオルキルオトでは世界初の高レベル放射性廃棄物の永久地層処分場の建設が決定し、固い岩を削って作られる地下都市のようなその巨大システムは、10万年間保持されるように設計されるという。

 廃棄物が一定量に達すると施設は封鎖され、二度と開けられることはない。しかし、誰がそれを保障できるだろうか。10万年後、そこに暮らす人々に、危険性を確実に警告できる方法はあるだろうか。彼らはそれを私たちの時代の遺跡や墓、宝物が隠されている場所だと思うかもしれない。そもそも、未来の彼らは私たちの言語や記号を理解するのだろうか。

圧倒的な映像美!コンセプチュアル・アーティスト、マイケル・マドセン監督作品。

 コンセプチュアル・アーティストとしても活動する監督のマイケル・マドセン自らが、既に建設が進行中の施設に潜入し、このプロジェクトの実行を決定した専門家たちに、未来の子孫の安全性について問いかける。

 圧倒的な映像美はまるでSF映画のように、荒廃し人類が去った後の地球、機械だけが永遠に動き続ける地球の姿を映しているようだ。

映画『100,000年後の安全』

(2009年/79分/デンマーク、フィンランド、スウェーデン、イタリア/英語/カラー/16:9/ビデオ)
監督・脚本:マイケル・マドセン
脚本:イェスパー・バーグマン
撮影:ヘイキ・ファーム
編集:ダニエル・デンシック
出演:T・アイカス、C・R・ブロケンハイム、M・イェンセン、B・ルンドクヴィスト、W・パイレ、E・ロウコラ、S・サヴォリンネ、T・セッパラ、P・ヴィキベリ
配給・宣伝:アップリンク

2010年パリ国際環境映画祭グランプリ
2010年アムステルダム国際ドキュメンタリー映画祭 最優秀グリーン・ドキュメンタリー賞受賞
2010年コペンハーゲン国際ドキュメンタリー映画祭 有望監督賞受賞

  • 映画『100,000年後の安全』
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