2012年12月29日土曜日




何時もテレビで拝見し、行動力に感心してましたが、感動的な記事が有りましたので、ご紹介します。実体験から彼はこのように発言してます。

人間は「誰かのために」と思った時に、
希望が生まれてくるし、その希望を持つことによって
免疫力が高まり、生きる力が湧いてくるのではないかと思います。


「お母さんから命のバトンタッチ」


              鎌田實(諏訪中央病院名誉院長)


僕が看取った患者さんに、
スキルス胃がんに罹った女性の方がいました。

余命3か月と診断され、
彼女は諏訪中央病院の緩和ケア病棟にやってきました。

ある日、病室のベランダでお茶を飲みながら話していると、
彼女がこう言ったんです。


「先生、助からないのはもう分かっています。
  だけど、少しだけ長生きをさせてください」


彼女はその時、42歳ですからね。
そりゃそうだろうなと思いながらも返事に困って、
黙ってお茶を飲んでいた。すると彼女が、


「子供がいる。子供の卒業式まで生きたい。
 卒業式を母親として見てあげたい」


と言うんです。

9月のことでした。
彼女はあと3か月、12月くらいまでしか生きられない。

でも私は春まで生きて子供の卒業式を見てあげたい、と。

子供のためにという思いが何かを変えたんだと思います。


奇跡は起きました。
春まで生きて、卒業式に出席できた。

こうしたことは科学的にも立証されていて、
例えば希望を持って生きている人のほうが、
がんと闘ってくれるナチュラルキラー細胞が
活性化するという研究も発表されています。

おそらく彼女の場合も、希望が体の中にある
見えない3つのシステム、内分泌、自律神経、免疫を
活性化させたのではないかと思います。



さらに不思議なことが起きました。

彼女には2人のお子さんがいます。
上の子が高校3年で、下の子が高校2年。

せめて上の子の卒業式までは生かしてあげたいと
僕たちは思っていました。

でも彼女は、余命3か月と言われてから、
1年8か月も生きて、2人のお子さんの卒業式を
見てあげることができたんです。

そして、1か月ほどして亡くなりました。

彼女が亡くなった後、娘さんが僕のところへやってきて、
びっくりするような話をしてくれたんです。

僕たち医師は、子供のために生きたいと
言っている彼女の気持ちを大事にしようと思い、
彼女の体調が少しよくなると外出許可を出していました。


「母は家に帰ってくるたびに、
 私たちにお弁当を作ってくれました」


と娘さんは言いました。

彼女が最後の最後に家へ帰った時、
もうその時は立つこともできない状態です。

病院の皆が引き留めたんだけど、どうしても行きたいと。
そこで僕は、


「じゃあ家に布団を敷いて、
 家の空気だけ吸ったら戻っていらっしゃい」


と言って送り出しました。


ところがその日、彼女は家で台所に立ちました。
立てるはずのない者が最後の力を振り絞ってお弁当を作るんですよ。
その時のことを娘さんはこのように話してくれました。


「お母さんが最後に作ってくれたお弁当はおむすびでした。
 そのおむすびを持って、学校に行きました。
 久しぶりのお弁当が嬉しくて、嬉しくて。

 昼の時間になって、お弁当を広げて食べようと思ったら、
 切なくて、切なくて、
 なかなか手に取ることができませんでした」



お母さんの人生は40年ちょっと、とても短い命でした。


でも、命は長さじゃないんですね。


お母さんはお母さんなりに精いっぱい、必死に生きて、
大切なことを子供たちにちゃんとバトンタッチした。


人間は「誰かのために」と思った時に、
希望が生まれてくるし、その希望を持つことによって
免疫力が高まり、生きる力が湧いてくるのではないかと思います。

2012年12月23日日曜日

対論 文明の原理を問う

今回の東日本大震災は何だったのだろう?

 過去に、世界で初めての広島、長崎の原爆投下。著者は文中に「この投下が我慢強い日本で無く、他国だったら?大暴動に発展?又、今回の大震災が東北で発生した結果、現地被災者の整然とした行動は何故か?」

 日本民族の文明原泉は何か?これらを世界に類の無い日本独特の文明の成りたちと、欧米の”神との対峙”に対する日本の”自然との共生”を東北地方の縄文文明、自然界の力強い営みを解明し、今回の大震災の復興へのビジョンを提言した。”目からうろこ”の感動的な内容だったので、ご紹介しました。

 2011年3月11日(金)
一週間の「ボラテイア基礎講座」の終了証書を受領し、帰宅した時に遭遇しました。その時の状況は当時のブログをご参照ください。

 5年前に、中国南京市への単身13年間の勤務、生活を完遂し、帰国、今回の被災。これをどのように考えるか?人はそれぞれの歴史、現状をどのようにとらえ、明日への行動の意志決定を成すかは人、それぞれと思うが、私は今回の大震災は、家族の待つ日本へ震災遭遇前に天の計らいで、帰国させられ、今回の震災を迎えたと、とらえた。私が中国に滞在してたら、家族のことが心配で仕事も手に付かず、又、家族は私と共に震災に遭遇し、どれほど心強かったか?

 又、何故か「ボラテイア基礎講座」の終了証書を受領したその日だったのか?天の計らいと、とらえ、直ぐに、伊達市の社会福祉協会へボランテイア登録し、浜通り地区からの被難者の対応、他、各種、被災対応ボランテイアを現在もさせて頂いている。

 過去、現状の流れを如何に認識し、冷静にとらえ、ポジテイブに将来の指針を見出し、行動するか?その連続性の結果、両親の待つ天へと導かれたなら、幸せと考える、年末の今日である。

目次

緊急提言 日本が東日本大震災から立ち上がるために 安田喜憲
序 新たな文明原理を求めて 安田喜憲
第1章 縄文文明の原理が語る確かな未来 vs大島直行(北海道伊達市噴火湾文化研究所所長)
第2章 人類を救う稲作漁労文明の原理 vs町田宗鳳(広島大学大学院教授)
第3章 森の命が人間を救う vs大橋力(文明科学研究所所長)
第4章 命あるものと交流する文明 vs中谷巖(三菱UFJリサーチ&コンサルティング理事長)
あとがきに代えて――東北の大地に生命文明の時代を
内容
地球と人類を滅亡から救うために、「生命文明の時代」に向かえ!
2011年3月11日、東北・関東を襲った東日本大震災は、近代ヨーロッパに始まった「物質エネルギー文明」の崩壊の予兆ではないか。
21世紀に入って完全に行き詰まった物質エネルギー文明に代わる新たな文明原理の創造に向けて、各分野を代表する研究者〈安田喜憲・大島直行・町田宗鳳・大橋力・中谷巖〉による強力対論集。
『文明のこころを問う』『文明の風土を問う』に続く、「比較文明学講義」シリーズの完結編。 
安田喜憲
1946年、三重県に生まれる。72年東北大学大学院理学研究科修士課程修了。広島大学総合科学科助手をへて、94年より国立日本文化研究センター教授に。専攻は地理学・環境考古学。環境考古学という新たな分野を、日本で最初に確立。主な著書に、「環境考古学事始」「森のこころと文明」「森林の荒廃と文明の盛衰」など多数。


2012年12月20日木曜日

 今日は毎月、お手伝いしてる、近くの小学校の特別支援クラスのクリスマス会でケーキ作りを楽しみました。皆、楽しそうに、真剣に思い思いのデコレーションで目を輝かせてました。

 このクラスは1年生から6年生までの9人が一緒に勉強をしてます。
高学年は体調の良い時は普通学級に入り勉強してます。
勉強、遊びにそれぞれが、個性豊かに表現してます。
彼らの素晴らしい将来性の有る素質を見出して、伸ばしてやれたらと、一緒に学んでます。

 校長先生と毎回、いろいろと、お話しますが、北海道の伊達市は日本でも最先端の養護支援教育が実施されてるそうです。我が伊達市も姉妹都市なので、先人に見習い、誰もが、夢を持てる街作りが成されることを、市民の一人として考え、行動したいと、再確認しました。

2012年12月19日水曜日

クロッキ勉強会

 定例の大町先生のクロッキー勉強会に参加した。
3分から20分の短時間で素描する。モデルは仙台から来て頂いてる。
毎回、モデルは違うが、均整のとれた肉体と、洗練されたポーズ。
どのように彼女の特徴を表現するか、線と光、影をリズミカルな手の動きに任せる。
集中が雑念を払い、ここち良い疲労感と快感が味わえる空間だ。

 今、大町先生の個展がパセオ通りの三桜社画廊で開催されてますので、
お時間有れば、お出かけください。