2013年1月24日木曜日

解錠師

作者:スティーヴ・ハミルトン

MWA賞最優秀長篇賞、CWA賞スティール・ダガー賞など世界のミステリ賞を獲得した話題作。このミステリーがすごい!2013年版海外編。2012年週刊文春ミステリーベスト10海外部門第1位 

 日経新聞に、閉ざされた少年の心を絵を通して開かれて行くとの記事が有り、買い求めた。
570頁の単行本、ミステリー長編小説を一気に読み上げた。久しぶりの快感だ。

 今日も、何時ものように近くの小学校へボランテイア支援させて頂いた。発達障害児童の特別支援学級、言葉で自分を表現するのが困難な子供達の絵、工作等が素晴らしい表現力を持って要るのを感じていた。又、先のブログで記したが、児童館での若き臨床心理士の指導で、子供達とコラージュ作品作りをした時に、彼といろいろと話したことも有り、又、私自信も絵を描いており、以前より臨床美術に興味が有ったので早々に読んだ。



 読み終えたその日、テレビニュースで大島渚監督の訃報が有った。奇遇か?この小説の主人公
は小説の末部に明らかにされるが、何故に8歳の時に言葉を失って、高校生の時に命に代え難い恋人と出会い、恋人も母親が自殺のショックで心を閉ざしていたが、互いに絵の交換日記交流で心を通わせて行くが、心、体を許した彼女に対してさえ、声を発することが出来なく成った原因が、彼の両親の衝撃的な死にざまに有った。その死にざまは、まさしく、監督の映画「愛のコリーダー」で表現された、阿部定事件の男の死にざまと同じだった。もしかしたら、作者のスティーヴ・ハミルトンはこの映画に誘発されたか?



 今日の小学校で子供達と操り人形製作、絵本読み、鬼ごっこ等を一緒に楽しんだが、それぞれの子供達の新たな素晴らしい個性が発見出来て嬉しかった。明日もお手伝いするが、又、どの様な発見が有るのかな?来月は磐梯山のスキー場で、子供達と雪遊びの予定が有り、今から楽しみだ。

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