2013年3月18日月曜日



先日の3.11 1000人の追悼式典に参列し、ゲスト出演の西田敏行のこの映画出演の想いを聴き、福島駅脇のワーナーへ観に行った。

 初めから最後まで涙が止まらず、回りの観客も皆同様にすすり泣きが聞こえた。
次から次へと体育館の遺体安置場へ泥まみれの遺体が運び込まれ、遺体確認の遺族が泣きじゃくる。どのようにこの状況に向き合うべきかを教えられた。

 映画に映し出されたが、以前、伊達市に赴任された警察署長の現場対応の話を思い出された。
当時の震災時刻は丁度、学校の下校時間の為、ランドセルを背負った小学生の遺体が多く発見された。火葬場は停電の為、遺体が放置され、又、棺桶も少なく、署長の話だと、関東地方から運び込まれた棺桶は放射能で立ち入り禁止と成った場所には関東からの運転手は入ろうとしないので、署長自ら車に乗り込んで誘導した、棺桶は釘で打つのでは無く、全て組み込み式なので、大変だった、又、ドライアイスが間に合わないので、大きな氷をハンマーで割って使用した。一体々、DNA鑑定、歯、他、身体の特徴を調べ記録した。

 西田敏行は遺体に何度も話しかけていた。”死骸では無く、ご遺体”として接することが、人間の尊厳を尊重するのだと、言っていた。
 誰にも訪れる死。しかし、常に生存してると同じように呼びかけ、その時、死者は甦る、遺族に寄り添う、いろいろなことを教えられた。



あらすじ: 東日本大震災の発生直後。定年まで葬儀関係の仕事に就いていた相葉常夫(西田敏行)は、仕事柄遺体に接する機会が多かったことから、遺体安置所でボランティアとして働くことになる。一人一人の遺体に優しく話し掛ける相葉の姿を見て、膨大な遺体に当初は戸惑っていた市職員たちも、一人でも多く遺族のもとに帰してあげたいと奮闘し続ける。

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