2012年2月13日月曜日

SF作家 小松左京


クローズアップ現代「小松左京氏の想像力 (想定外)と言う前に、一人の人間として」2011、10,24

 NHKテレビで昨年観て、頭の片隅に何時も気に成っていた。

 彼はSF作家(科学的な空想にもとづいたフィクションの総称)だが、単なる空想では無く、現場検証を何度も重ね、緻密な科学的計算に基づく想像力で未来を予測した。
今回の3.11大震災は多くの科学者は皆、異口同音に「想定外」と放り出した。
未来を予測するには科学には限界が有り、的確な想像力が未来を切り開くことを、気付かされた。
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テレビ解説
日本沈没は書き上げるまでに9年かかった。膨大な資料を集め、学的な見地からも研究を重ね、それに可能性を追求し、ある意味でのシュミレーション
(未来)を想像したものであるそうです。

それが、神戸の大震災が起きた時に、何もできなかった自らを責め、繰り返さないためにも、未来の人たちに何らかのことを伝えようと、現地を歩き回り、いろいろな人たちへ取材をし、新聞のコラム欄に記したそうです。しかし、倒れないと言われた高速道路に関し、ある高名な学者にも連絡を取ったところ、「思ったより大きい地震が来たから倒れたのだ、我々に責任はない」と取材を断られたそうです。

より良い未来へとつなげていくには、知識プラス人間特有の能力である想像、あらゆる可能性を想像する力が大切であるということでした。また、分かれ分かれになった専門分野を統括することも大切だ、とのことでした。

今回の地震・原発事故時に連発された「想定外」という言葉を取り上げて、学者・専門家である以前に人間としてどうなのか、と、問いかけてました。
  

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1964年に世に現れた電卓であるが、小松はこれをすぐに導入し「使いまくって」、『日本沈没』を書いた、という。2011年7月29日の毎日新聞「余録」には[33]13万円の電卓、とあり、同年11月24日のNHK『クローズアップ現代』では、小松の電卓としてキヤノンのキヤノーラ1200(12万6千円)が紹介された。別モデルと思われる話もあり、安田寿明によれば、37万円ほどの標準品を買い「目の玉が飛び出るほど高かったが、あれを使いまくったおかげで『日本沈没』が書けた」と小松は語ったという[34]


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