2011年7月17日日曜日

素直にそっと、大好きと言ってみよう!慣れてきたら、はっきりと、大好きと言ってみたいな!!

下記の文章に目が止まりました。

「“大好き”はなぜ嬉しいのか」
       
       
            山元加津子(特別支援学校教諭)

             
私は特別支援学校で理科の教員をしています。
 そこで出会った子供たちは、私にとって
 かけがえのない大切な存在だといつも思っています。

 去年の夏休み明けにある男の子が
 とても面白い研究をしてきてくれました。

 
 それは用意したプリンの容器の一方に
 「大好き」や「ありがとう」とか嬉しくなる言葉を、 もう片方には「嫌い」とか、あまり言いたくないけど
 「死ね」とかいう言葉を書いて中にご飯を入れ、
 それぞれの容器にその書かれた言葉をかけ続けたそうです。
 
 どちらがどんなふうに傷んでいくかという研究を
 してくれたんですね。


 写真で見ると「大好き」とか「ありがとう」と書いた
 容器のご飯は発酵を始めたのか黄色になっていたのですが、 「嫌い」や「死ね」と書いてある方は真っ黒になっていて、
 嫌な臭いまでしたそうです。

 
 私は科学的なことはよく分かりませんが、
 それでもはっきりしたことは、
 ご飯一粒でも大好きって言われたらすごく嬉しくて、
 嫌いだって言われると悲しくなって、
 消えてしまいたくなるんだろうなということです。



「かっこちゃん、大好きは嬉しい?」

前に勤めていた学校にいたシュウくんが、
ある日突然こんなことを聞いてきました。

私は、


「大好きは嬉しいね」


と答えたら、今度は


「嫌いは悲しい?」


って聞くんです。


「そうだね、嫌いは悲しいね」


と言ったら、畳み掛けるように


「大好きはどうして嬉しいの」


って聞いてきました。


 私、そんなことはいままで考えたこともなかったので、
 
 
 「そうだね、どうして嬉しいのかな。
  もし分かったら教えてね」
  
 
 って、ずるいんですけどそう言いまいた。
 
 自分なりにどうして大好きは嬉しいのかなって思った時、
 ご飯粒一粒だって大好きっていう言葉が嬉しいのだから、
 私たち人間だって大好きという言葉が
 嬉しくなるようにつくられているのかなと、
 そんなふうに考えていました。




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