2011年7月7日木曜日

KA (1/12)

黒い雨
昭和20年8月6日午前8時14分30秒。ヒロシマが消えた。人も街もすべてを灼きつくす一瞬の閃光。青空をおおう暗雲から大粒の「黒い雨」が降る・・・。
広島に近い疎開先で黒い雨を浴びたがために、人生を大きく狂わされていく20歳の矢須子(田中好子)。そして、彼女にそんな運命を
背負わせてしまった責は自分にあると自らを責める叔父の重松(北村和夫)。終戦から5年、重松の故郷である広島県小畠村を舞台に、決して収まることのない被爆という心身の瑕を負った矢須子を始めとする村人たちのドラマ。戦争、原爆の罪深さがテーマとはいえ、凄惨さ、悲惨さばかりを描くのではなく、庶民の生活から醸し出されるユーモアと哀歓を前面に出そうとするところが今村昌平の持ち味。生きることとは何なのか。巨匠がその意味を改めて問いかけます。
1989年/日本映画

原作   井伏鱒二
監督  今村昌平 
出演者 田中好子、北村和夫、市原悦子、沢たまき、三木のり平、小沢昭一、小林昭二
音楽  武満 徹 
 
 先日、福島フォーラムで映画「黒い雨」を観た。
私の大好きな武満徹の音楽だった。モノクロの重たい映像に、彼の音楽は非常に効果的にマッチングしてた。
我が住居の伊達市は目に見えない、無臭で、常に身の回りを漂い、暗黒の世界へと導いているようだ。

又、千葉で求めた書籍「チェルノブイリ報告」広川隆一を読んだが、「1986年4月に発生し、全世界の人々に衝撃を与えたソ連のチェルノブイリ原発事故。高濃度の放射能汚染に見舞われた現地とその周辺では、どれほどの被害が生まれ、住民はいま何を訴えているのか。白血病に苦しむ子ら、怒りをたた
きつける女たち。そしてヨーロッパ各地に広がる食品汚染への不安…。度重なる取材にもとづく貴重な報告。」

この中に有る、「ナージャの村」、「アレクセイと泉」は近日中にフォーラムで放映されるが、本橋成一監督、やはり好きな作曲家の坂本龍一の音楽だ。

又、先輩からの本の抜粋コピー「知事抹殺」の東京電力福島原発の内部告発記事は衝撃的で、今回の原発事故は人災で、起こるべくして起きた、後世まで影響する大事故で有ることを記述されていた。

昨日のテレビで池上彰の被災地での小学生への特別授業は”子供達へ伝えたいこと”のテーマで戦後、日本はどの様に復興したかを、歴史に学ぶ、貴方がたの祖父母、両親はどのように努力したかを解り易く説明していた。

始めに2枚の写真を見せた。子供達は何もない情景を松島、今回の震災、津浪の写真だと言った。写真は広島原発被災後、東京大空襲後だった。全く、現在の被災地そのもの光景だ。

3ケのキーワード ①農地解放、②財閥解体、③傾斜生産 で説明した。
①大地主所有から私有地化による、私有財産増加のやる気の創出
②企業分割による競争原理、若者の台頭による長期ビジョンの策定。現在の老齢化した、国会議員、会社経営者では無理。
③エネルギ製造にあらゆる資源(物、金、人)を集中させて、スピードアップ、新たな産業、雇用の創出。
これらを実現できるのは君達、若者しか出来ない。勇気と夢を持って、生きて欲しいと話してた。

今回の大震災と戦後の復興では何が違うかを考えてみた。
戦後の日本はアメリカからのGHQの指導、管理下で有無を言わさずの大改革の実施に有ったと思う。アメリカは日本の軍国主義、帝国主義を競争原理の資本主義、民主主義へと改革した。これにより、戦後の日本は日本人の勤勉んさも伴い、大いに発展したが、その陰で、多くのものを失った。日本古来の誠実さの教育、伝統、文化等。

今日の国会中継を観たが、この非常時に対する日本政府の対応は本当に復興出来るのか大いに心配だ。責任追及、批判の議論をしてる余裕はない、良いと思われる制度改革、法律改正は断行すべきで、走りながら、不具合は修正すべきだ。強いリーダーシップが急務だ。

今日の昼、三者会議を行った。全国の青年にネットワークの有る若者、地域に密着した活動を展開してる若者との今後の被災地、被災者支援、地域へのボランテイア活動をどのようにするかの案を作成した。近日中に関係者に説明して、出来るところから始めて行きたい。ボランテイアの基本姿勢は主体で有る被災者の自立支援で、寄り添い、お手伝いの精神だ。

3方善の概念を忘れず、ボランテイア活動を通して、被災者、弱者と支援者と、取り巻く第三者が共に幸せを感じることが出来、発展できる活動ができたらと、思う。







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