娘からのプレゼントのチケットで、久しぶりにシネマックスちはら台で妻と観た。
予測された展開内容だったが、予測外の透き通るピアノの音色が聞こえて来た。
物語が終わり、テロップで誰が弾いているのだろうと、演奏者の名を探したら、辻井さんだと解り、納得した。
彼は、松本の撮影現場を訪れ、そのインスピレーションで翌日に、即興演奏で自身初となる映画のテーマ曲を作りあげたそうだ。
映画は素晴らしい景色の穂高連峰をバックに医者の葛藤、暖かく見守る妻。「癌で命は尽きるかも知れないが、最後に幸せな時を生きることが出来たことへの回りへの感謝」が表現されているが、辻井さんは盲目でありながら、その情景を天性の感性で消化し、情感溢れる、静かな、明日への希望を感じさせる調べが涙を誘った。
もう一人、同じ音色、鍵盤タッチの演奏者を思い出した。彼のピアノ演奏を直接聞いたことがあるが、CDは妹からプレゼントされ、大切に持っている。
彼とは加藤実さんのピアノ演奏だ。http://music.geocities.jp/mino_pf/index.html
音色はその人の人生観が表現されるのだと、気付いた。辻井さんと、加藤さんのそれは、良く似てると思う。
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