2011年8月7日日曜日

  先日、SNS 「Facebook ビジネス活用術」セミナーを受講したが、ネットビジネスは氾濫しており、どのようにして、ネットを活用してビジネスを成功させているかを、下記の記事がヒントを与えてる。
 「客の声を真剣に聞いて、既成概念、習慣を打破するアイデア実践に地道な努力を行う。努力永続のキーは三者総繁栄【三方善】の理念。」

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有機・無添加食品の通信販売を行い、
 有機野菜などの食品宅配専門スーパー
 「Oisix」
http://www.oisix.com/shop.otameshi--otameshi_snk1980__html.htm
(おいしっくす)の運営などを手がける
 オイシックス社長・高島宏平氏の随想

      「正しいことを貫くために」
      高島宏平(オイシックス社長)
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 特別農業に関心があったわけでも、
 食に興味があったわけでもない。


 そんな私が仲間たちと有機野菜など
 安全な食材のネット通信販売会社を起業してから、
 十年が経とうとしています。

 将来起業することだけを決めて、
 経営を学ぶためにコンサルティング会社の
 マッキンゼー日本法人に入社。

 
     

 様々なビジネスモデルを模索する中で、
 インターネットを利用すること、
 その会社が存在してからのほうが社会が
 よくなったと言われるような会社をつくること。
 
 この二つの融合性を探り続け、
 行き着いたのが「食」の分野でした。

 私自身も経験がありますが、
 忙しい時にコンビニやファミレスで食事を済ませても、
 まったく幸せ感を得られません。
 
 逆に「なんかこの味、飽きたな」とか
 「食べたら体に悪いものも入っているんじゃないかな」とか、 不満や不安を抱いてしまう。

 こんなに物が溢れ、簡単に手に入る世の中なのに、
 それっておかしいんじゃないの? 
 おいしくて安くて、食べて安心な食材を
 手軽に手に入れたいというニーズは必ずある。
  食品業界は問題が山積しているからこそ
 チャレンジしたい。
 
 その思いから、

 「つくった人が自分の子供に安心して
  食べさせることのできる食品を提供する」
  
 という理念を掲げ、二〇〇〇年に 「オイシックス」を起業しました。
 
 私たちの前にも安全な食材の宅配サービスを行う
 企業はありました。
 
 しかしそのほとんどは
 「会員制」「定期購入」「セット購入」が条件という、
 言ってみれば生産者サイドからの基準が一般的でした。
 
 しかし結果的にお客様の使い勝手が悪く需要が伸びない。
 需要がないと大量生産できないから安くならない。
 安くならないと需要が伸びない、という悪循環を生み出していました。


 そこで私たちは会費無料、
 いつでも、誰でも、ほしい食材を一点からネット注文でき、
 宅配日時も指定できるシステムで
 食品業界にチャレンジしようと思ったのです。

 とはいっても、世界中でこういうビジネスを
 手掛けている前例がなく、すべてが手探りのスタートでした。
 
 契約農家を開拓するにも、当時はご法度とは知らず、
 築地市場で「有機」と印字されてある箱を探して、
 
直接産地に電話をして訪ねていく。
 
 当然、何者かも分からない私たちを
 相手にしてくれる農家さんが少ない中、
 足繁く通って契約し、そうして取り扱えた野菜は二十点程度。
 
 一日の注文数が二件で、そのうち一件は身内だった、
 というような状況が初年度は続きました。

 しかし不思議なことに「失敗するかもしれない」
 という思いが頭をよぎることは一度もありませんでした。
 「こんな商品もほしい」「ネットでこんなことができたらいい」。
 
 お客様から様々な声が届けられます。
 お客様が望んでいるサービスを提供していけば、
 必ずビジネスになるという信念が私にはありました。


 そしてその信念は利用経験者数四十万人、
 二千六百点の食品を取り扱い、
 年間約六十億円を売り上げるようになったいまも変わりません。
 
 いま、お客様に好評をいただいている
 「もったいないコーナー」も、
 顧客ヒアリングを続けていくうちに
 商品化に踏み切ったものです。


 通常、スーパーでは「正規品」として
 一定の規格に合った野菜のみを販売しています。
 
 台風で落ちたりんごや、曲がったきゅうりなど、
 見た目の悪い規格外の野菜は味に何の問題がなくても
 処分されてしまったりするのです。

 お客様が食に求めているのは見た目ではなく、
 圧倒的に安全性と味だと感じた私たちは、
 これらの規格外野菜を、「ふぞろいな野菜たち」と題して
 起業一年目から販売してきました。

 
 契約農家にとってはいままで廃棄してきたものが
 商品化でき、お客様は規格外野菜を低価格で購入できる。
 
 そして私たちはそれらを販売することで
 収益を得ることができます。
 三者総繁栄のビジネスモデルです。

 しかし、本当はこの規格外野菜について、
 私たちが手掛けるずっと前から多くの人が
 「もったいない」と感じていたと思います。
 
 しかし、業界のしがらみや前例に従って
 見て見ぬふりをしてきた。
 
 そこに私たちが着手したにすぎないと思っています。

 
 ビジネスは、アッと驚くようなアイデアよりも、
 誰もが当たり前に感じることを当たり前に行っていくこと。
 そしてその努力を地道に続けていくほうが
 大切ではないかと思います。


 では、地道に続けるためにはどうしたらいいのか? 
 様々なコツがあると思いますが、
 一番のベースとなるのは、その努力が
 自分たちの会社に利益をもたらすということです。

 社会にとって正しいことをやりたいといっても、
 その活動を続けていても利益が出ない。
 あるいはやればやるほど収益が減っていくとなると、
 途中でやめざるを得なくなります。


 企業体である我々は、企業活動を通して
 会社も社会もプラスになることを追求していくことが、
 正しいこと、世の中に役に立つことを
 貫いていける道ではないかと感じています。

 だからこそ、私はこの会社を大きくしたいと思うのです。
 食品流通業界のマーケットの中で、
 自然食品はまだ「ニッチ産業」でしかありません。
 
 多くの人が疑念を抱きながら食べている食品が
 マーケットの大多数を占めていること自体、
 おかしいのではないか。
 
 おいしくて安くて安心な食材を手軽に手に入れるという
 このマーケットを広げていく牽引役を目指して、
 私たちオイシックスは走り続けたいと思っています。


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