2011年4月5日火曜日

東大病院放射線治療チーム

東大病院放射線治療チーム

@team_nakagawa 東京都文京区
東大病院で放射線治療を担当するチームです。医師の他、原子力工学、理論物理、医学物理の専門家がスクラムを組んで、今回の原発事故に関して正しい医学的知識を提供していきます。ブログはこちらです→
東大病院放射線治療チーム
一般市民、近隣住民、作業者、すべての方に言えることですが、被ばくそのものよりも、「被ばくしたのでは?」といった心のキズや、「がんになるのでは?」といった不安の方が心配です。とくに、近隣住民の方への心のケアの問題は、大変重要です。追って取り上げたいと思います。
東大病院放射線治療チーム
原発から離れた一般市民の方については、被ばくによる影響を心配する必要は全くありません。東京、埼玉、千葉などはもちろん、福島県に接する各県も同様です。
東大病院放射線治療チーム
福島県の原発近隣の住民の方の場合も、適切な避難などにより、被ばくによる健康被害はまずありません。ただし、場所によっては環境放射線が高いところがあることが分かってきました。よりきめ細かい測定と迅速な対応が望まれます。
東大病院放射線治療チーム
被ばく量が200ミリシーベルト以上になると、白血球が下がり始めます。仮に、作業現場で、線量計が足りないなどの理由で、被ばく線量が分からない場合でも、白血球が低下していなければ、上限以内の被ばく線量だと推定できます。(もちろん、作業者各自が、つねに線量計を携帯すべきですが)
東大病院放射線治療チーム
原発作業員の被ばく限度が250ミリシーベルトまで引き上げられました。しかし、200ミリシーベルト以上となると、ごくわずかですが、発がんの危険が高まる可能性があります。線量計を身につけて被ばく線量を測るべきですし、白血球が減っていないかなどの検査やフォローアップを行うことも重要です
東大病院放射線治療チーム
おさらいですが、福島第一原発の事故がカラダに与える影響を、3つの立場で別々に考えることが重要です。 1)原発事故の現場で仕事をしている作業員の方、2)福島県の原発に近隣する地域の住民の方、3)その他の地域の一般市民です。
東大病院放射線治療チーム
セシウムとストロンチウムを取り上げると予告ツイートをしましたが、ヨウ素についても質問が多いため、明日、まとめてブログにのせたいと思います。しばらくお待ち下さい。
東大病院放射線治療チーム
原発事故から3週間が過ぎ、大気中の放射線量は多くの地点で減少に転じています。半減期が8日と短い”I-131”が減ってきたためです。今後は、半減期の長いCS-137とSr-90が問題になります。基礎知識を近く私たちのブログ()にアップします。
東大病院放射線治療チーム
原発付近の住民の方についても、適切な対応をとることで、発がんリスクの上昇をふくめ、健康被害をゼロレベルにすることが可能です。ポイントは「監視と適切な対策」です。飯舘村の被ばく量や避難について、当チームの見解をブログ()にアップしました。
東大病院放射線治療チーム
原発周辺の住民の方に健康被害を出さないためには、適切な避難や飲食物の規制が前提となります。福島県飯舘村の被ばく量や避難の是非が問題になっていますが、当チームの見解をまとめて、近く私たちのブログ()にアップしたいと思います。
東大病院放射線治療チーム
放射線が生物に与える影響には、「確率的影響」と「確定的影響」の2つのタイプがあります。そして、私たちが一般市民としてどちらの影響を考えるべきなのか?このことを皆様との共通認識としておくことが大変重要と考え、解説をUPしました。
»
東大病院放射線治療チーム
ニュース等の報道で耳にする機会が多くなった、飲食物摂取制限に関する「暫定(ざんてい)規制値」の意味、また「暫定規制値」を決める根拠は何か、放射性ヨウ素の暫定規制値がどのように決められているかを文献に沿ってわかりやすく解説しました。

0 件のコメント:

コメントを投稿