中居正広のキンスマスペシャル 金八先生は尾木ママがモデルだった
尾木ママこと、尾木直樹先生が、名古屋女子大学中学校で行った授業。
「人間・生きる・命」の授業。その様子を放送されていた。尾木先生は、今回の東北大震災についてどう感じたか?というアンケートを生徒たちに書いてもらい、そのコメントをいくつか紹介された。
その中で、「義援金くらいしかできない自分が、情けなくみじめだと思った。」みたいな・・・自分に罪悪感を感じている生徒に、「この文章を読んで、涙が出ました。もちろん、いい意味で。優しい想いに・・・けれど、罪悪感を感じる必要はないんですよ・・・」そんなことを、尾木先生はおっしゃったように思います。
その後、ひとつの告別式での”友人代表のお別れの言葉”を原文そのままで、生徒たちの前で、安住アナが朗読されたが、途中から涙で、とぎれとぎれに・・・
その内容と言うのは・・・
ある一人の男子生徒。仮にこの生徒のことをAさんとしよう。
ある日、とても青い顔をしていたAさんの顔を見て、尾木先生は「大丈夫か?」と声をかけられたそうだが、Aさんは、ニコッと笑って、「単なる風邪だから・・・大丈夫です」と答えたそうだ。その後、Aさんが亡くなったことを尾木先生は聞かされる。風邪の菌が心臓に入ったらしいのだ。医者は、「運が悪かったとしか言いようがない・・・」と。Aさんは、背が高く、成績もよく、スポーツも万能だったようだ。気さくで友だちも多かった。
友人代表で、”お別れの言葉”を読んだ男子生徒。仮にBさんとしよう。Bさんは、Aさんとは対照的で、スポーツはまるでダメ。成績もイマイチ。けれど、二人はとても仲がよかったそうだ。Aさんは、Bさんを決して、見下すこともバカにすることもなく、Bさんは、いつもAさんに助けられた。
そんなエピソードが書かれていた。安住アナも感極まって、途中から言葉にならない。
それを聴いている女子学生の目からも、涙がポロポロこぼれていた。
その”別れの言葉”の最後は、こう締めくくられていた。
「おまえは、おれにとって、命よりも大切な友だちだ。いつまでも友だちでいよう」その後、Bさんの授業を受ける態度が大きく変わったそうだ。尾木先生の授業を食い入るように聞いていた。尾木先生は、それに気がついて、「Bくん。キミはAくんの分まで勉強しようとしているのか?無理はいかんよ。」と尋ねたそうだ。Bさんは、にっこり笑って、「はい。その通りです。ぼくは、Aくんの分まで、がんばって勉強します」と。
これが、”つながって生きる”ということなんですね。
住んでる世界が違っても、(A君は亡くなってしまった。B君は生きている)、こんなふうに”つながる”ことができるんですね。大切なのは、”心の豊かさ” ”生きる角度””誰かと繋がっている想い”そして、尾木先生は、最後に、名古屋女子大学中学校の女生徒たちに、こんな言葉を残された。
「今回の地震で亡くなった子どもたちと生命を繋いで、生きていてほしい・・・」と。
この授業を受け終わった女生徒の感想のひとつにこんなものがあった。
「これからは、もっと一日一日を大切に生きて・・・生活したい・・・」と。
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