2011年6月30日木曜日
2011年6月27日月曜日
「きことわ」で第144回芥川賞を受賞した朝吹真理子さん
朝吹真理子さんの日経新聞王座戦郷田vs村山観戦記
郷田九段は「将棋の研究をしているとあまりによく出来過ぎているので、今生は何回目かの文明ではないかと前はよく思っていた。と後に語った。その円環的時間のことがずっと印象に残っていた。羽生がこういうことを言うのなら、もう驚かない。でも、郷田がこんなことを言うとは。朝吹VS郷田対談も必要そうだ。
観戦記は、このように終わる。
駒をしまうと盤面はのっぺらぼうになる。存在していた規則も意味も失われる。一局のうちにとめどない変化を目にしていたはずだった。盤はいかなる痕跡も残さない。勝負が終われば全て消える。
東京都出身。慶應義塾大学大学院文学研究科修士課程修了。近世歌舞伎を専攻し、修士論文のテーマは鶴屋南北[1]。
吉増剛造を囲む会にてスピーチしたところ、それを聞いていた編集者から小説を書くよう熱心に勧められた[2]。それをきっかけに、小説家としてのデビュー作「流跡」を「新潮」2009年10月号に発表、2010年堀江敏幸の選考で20回Bunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞。「きことわ」(新潮9月号)で、第144回芥川龍之介賞(平成22年度下半期)受賞[3]。
・小説を書く動機をよく聞かれるが、「書きたいテーマ、伝えたいことはない」からスタート。何かを伝えたくて小説を書くことはない。
・「卵」という字から、背中合わせの、髪の毛でつながっている、二人の女性がひらめいた
・文学は文字により、読者に想像を引き起こす。絵画、写真、映像がない分、それぞれの読者に独自の強いイメージを描かせることがある
・小説を書くというよりは、モノを創っている。手段、媒体が文字。あなたに向けて手紙を書いている
・絵画、彫刻はすべて同時に鑑賞されるが、小説、音楽はある時間の経過と共に、伝わり、初めと終わりが同時に鑑賞されることはない
・読者は小説を自由に読む立場、傲慢な存在で構わない。どんな名作であっても、自分にフィットしない日は3行で飽きることがある
・読者と全く違う場所、空間、時間にいる作者が書いたものが、読者に深い感銘、懐かしさを引き起こす、時空を超えた共鳴現象が起き得る不思議がある
・瞬間瞬間に移り変わる水面に映し出されるものが「真実」。ちょっと前とちょっと後で全く異なることがあるが、それぞれが真実。
・生を受けるとは、本来、両親の生殖行為の結果であり、本人の意思とは全く関係がない、受動的なもの。しかし、受動的に生を受けながらも、主体的に生きていくことになる
・「なぜ小説を書くのか?」という問いかけは、答えがない問いかけ。「なぜ生きるのか?」と同じもの
2011年6月23日木曜日
・放射性廃棄物の問題は、扱っている対象が放射能を持つ放射性物質であるという事実である。
放射性物質の中には、半減期が極めて長いものも存在する。放射性物質の量は半減期を経過すると元の半分になるが、残った放射性物質がさらに半分(つまり元の1/4)になるのにも、同じだけの期間が掛かる。たとえば、半減期が約12年であるトリチウムの場合、24年後に崩壊が終わり消失するわけではない。
トリチウムは、12年後に元の量の50%、24年後に25%、36年後に12.5%…と量が減っていき、同時にトリチウムが崩壊してできる安定同位体、ヘリウム3が生成されていく。
伊達市、全市民に被災証明書発行開始
今日、伊達市役所の窓口で、即、「高速道路専用」被災証明書を受領しました。
先日、申請してた罹災証明書(一部破損)が郵送されて来た。
被災者の高速道路無料化に伴い、伊達市は3月11日現在で市内に居住していた市民全員に被災証明書を発行する。
多くの市民が原発事故の影響を受けたことなどから、
高速道路利用専用として交付する。
22日から申請を受け付ける。
市内では震災の影響で道路や水道の寸断などの被害をはじめ、広い範囲で放射線の被害を受けている。
このため、被災支援の1つとして全市民への被災証明書の交付を決めた。
市によると、罹災(りさい)証明書と被災証明書の交付基準は各市町村に委ねられている。
市は罹災証明を交付する場合、申請を受け、現場を
調査した後で発行している。
高速道路の無料化に証明書が必要になってから、1日500件以上の申請がある日もあり、発行まで時間がかかり、不満を持つ市民もいた。
このため、住民票の状況などで素早く被災証明書を発行できる新たな仕組みをつくった。
申請は各総合支所で受け付ける。
被災者の高速道路無料化に伴い、伊達市は3月11日現在で市内に居住していた市民全員に被災証明書を発行する。
多くの市民が原発事故の影響を
受けたことなどから、高速道路利用専用として交付する。
22日から申請を受け付ける。
市内では震災の影響で道路や水道の寸断などの被害をはじめ、広い範囲で放射線の被害を受けている。
このため、被災支援の1つとして全市民への被災証明書の交付を決めた。
市によると、罹災(りさい)証明書と被災証明書の交付基準は各市町村に委ねられている。
市は罹災証明を交付する場合、申請を受け、現場を調査した後で発行している。
高速道路の無料化に証明書が必要になってから、1日500件以上の申請がある日もあり、発行まで時間がかかり、不満を持つ市民もいた。
このため、住民票の状況などで素早く被災証明書を発行できる新たな仕組みをつくった。
申請は各総合支所で受け付ける。
どんなことでも対応できる
準備や用心をしておく必要があります。
すべて自己責任において
最悪を想定しておく必要があります。
最近、「想定外」という言葉をよく耳にしますが、
厳しい言い方をすれば、
想定しないこと自体が問題ですし、
単なる言い訳でしかありません。
山ならば死を意味します。
塩沼亮潤(慈眼寺住職)
……………………………………………………………………………………
片道24km、高低差1,300m以上の山道を16時間かけて往復。
1,000日間、9年の歳月をかけて4万8,000kmを歩く大峯千日回峰行。
山では生死を分ける体験をするとは、
この極限の行を満行した塩沼亮潤師の体験から来る実感です。
「大自然の中で修行するということは、
大自然の懐の中に入っていくことです。
ですから、生死を分けるような体験を何度もするわけです」
「その時いつも心に感ずるところは、
ただただ自分の至らなさを反省する。
そういうところに、気持ちが行き着くと思うんです」
この度の震災に伴う原発事故では、
関係者から「想定外」という言葉が何度も発せられ、
その対応ぶりに不信感が集まりました。
このことは私たちに、大切な教訓を
与えてくれているともいえます。
自分の任務に対して、
初心を忘れ、傲慢、マンネリに陥ることなく、
日々謙虚に、緊張感を失わずに邁進してゆきたいものです。
2011年6月22日水曜日
特集上映:映画から原発を考える |
●「100,000年後の安全」 |
作品 | 100,000年後の安全 |
---|---|
原題 | Into Eternity |
上映時間 | 1h15 |
トピックス | [特集上映:映画から原発を考える 第1弾] [6/18(土)~7/1(金)まで上映予定] |
監督名 | マイケル・マドセン |
出演者名 | マイケル・マドセン |
フィンランドでは、世界初となる永久地層処分場が建設中である。その巨大なシステムは10万年間保持される設計だが、10万年後、そこに住む人々への明確な保障はない。“未来のみなさん、透明でにおいもありませんが、大変危険です。絶対に触れないで下さい”未来でこの言語は理解されるだろうか―。
2009年デンマーク・フィンランド・スウェーデン・イタリア合作映画
※入場料金(一律)1,200円のうち、200円を福島県の社会福祉課に義援金として寄付します。
この映画について イントロダクション
誰にも保障できない10万年後の安全。放射性廃棄物の埋蔵をめぐって、未来の地球の安全を問いかけるドキュメンタリー。
毎日、世界中のいたるところで原子力発電所から出される大量の高レベル放射性廃棄物が暫定的な集積所に蓄えられている。その集積所は自然災害、人災、および社会的変化の影響を受けやすいため、地層処分という方法が発案された。
フィンランドのオルキルオトでは世界初の高レベル放射性廃棄物の永久地層処分場の建設が決定し、固い岩を削って作られる地下都市のようなその巨大システムは、10万年間保持されるように設計されるという。
廃棄物が一定量に達すると施設は封鎖され、二度と開けられることはない。しかし、誰がそれを保障できるだろうか。10万年後、そこに暮らす人々に、危険性を確実に警告できる方法はあるだろうか。彼らはそれを私たちの時代の遺跡や墓、宝物が隠されている場所だと思うかもしれない。そもそも、未来の彼らは私たちの言語や記号を理解するのだろうか。
圧倒的な映像美!コンセプチュアル・アーティスト、マイケル・マドセン監督作品。
コンセプチュアル・アーティストとしても活動する監督のマイケル・マドセン自らが、既に建設が進行中の施設に潜入し、このプロジェクトの実行を決定した専門家たちに、未来の子孫の安全性について問いかける。
圧倒的な映像美はまるでSF映画のように、荒廃し人類が去った後の地球、機械だけが永遠に動き続ける地球の姿を映しているようだ。
映画『100,000年後の安全』
(2009年/79分/デンマーク、フィンランド、スウェーデン、イタリア/英語/カラー/16:9/ビデオ)
監督・脚本:マイケル・マドセン
脚本:イェスパー・バーグマン
撮影:ヘイキ・ファーム
編集:ダニエル・デンシック
出演:T・アイカス、C・R・ブロケンハイム、M・イェンセン、B・ルンドクヴィスト、W・パイレ、E・ロウコラ、S・サヴォリンネ、T・セッパラ、P・ヴィキベリ
配給・宣伝:アップリンク
2010年パリ国際環境映画祭グランプリ
2010年アムステルダム国際ドキュメンタリー映画祭 最優秀グリーン・ドキュメンタリー賞受賞
2010年コペンハーゲン国際ドキュメンタリー映画祭 有望監督賞受賞