下記は最近見つけた文章です。
ソニーでCDや犬型ロボット「AIBO」の開発な
どに携わってきた天外伺朗氏。(ホロトロピック・ネットワーク主宰)遺伝子工学の世界的権威である村上和雄氏と、今回の震災について思うこと、そして復興へのビジョンの対談。
「GDP(国民総生産)からGNH(国民総幸福量)へ」
僕は、今回の震災が百年後に振り返った時、
あれをきっかけに日本は大きく変わったという
ターニングポイントになると思っています。
戦後六十六年、街中ギンギンぎらぎら無駄に明るくして
一所懸命GDP(国内総生産)を上げてきたわけです。
でもいまのように節電し、物を捨てず、
無駄なことをしなければGDPは下がります。これから日本は好むと好まざるにかかわらず、
そういう方向に向かうのではないかなと。
いままで日本は国家の位置づけとして
「GDP世界二位」と言い続けてきましたが、
もうそういう時代は終わって、
これはブータンの国王が言い始めたことですが、
「GNH」、つまり 「グロス・ナショナル・ハピネス(国民総幸福量)」
日本人はもともといい社会を築いていたんですよ。
問題は、おっしゃるとおり
自分たちの国が素晴らしいことに気づいていないこと
。
だからこの前出した本に、
各国でわざとお金が入った財布を落として、
戻ってくる確率を測定してみたらいいんじゃないかと(笑)、
「PAH(People's Average Honesty)」とでも名づけて、 格付けしたらどうかと書きました。
また、こういう災害があると
バッとボランティアが駆けつけますしね。
神戸の大震災の時は、まだやる気だけで
何をやっていいか分からない傾向があったけど、
今回は的確に行動する若者たちが多かったですね。
交通も途絶え、宿泊所も食料もない時に、
自分たちでテントと食料を持って、駆けつけてきたと。
僕も何人か会いましたが、みんな爽やかなのね。
僕らの年頃は、「俺はボランティアやっているんだ」という
感じになるんだけれど(笑)、
若い連中はものすごく爽やかにやっている。
一部のおじさんおばさんたちから見ると、
覇気がないとか草食系とか言われるけれども、
彼らはすでにGDPからGNHに価値観をシフトさせている。
我々の世代よりもむしろ、
人間としての本質に目覚めていると感じます。
だから、日本はこれからどんどん
よくなっていくはずだと思っています。
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