今晩のNHKで見ましたが、素晴らしい、勇気を貰いました。ありがとうございます。
『くじけないで』の柴田トヨさんが「被災者の皆様に」詩作
2011.3.17 14:32
処女詩集『くじけないで』が150万部のベストセラーとなっている詩人、柴田トヨさん(99)から17日、産経新聞社に、東日本大震災の被災者に向けた詩「被災者の皆様に」が届いた。トヨさんは詩集の印税から100万円を寄付したいと話している。
1人暮らしのトヨさんが住む宇都宮市も震災当日は震度6強の地震に見舞われた。家財が散乱するなどしたが、トヨさんは入浴で看護師と一緒だったため、無事だったという。
あなたに 1
出来ないからって
いじけていてはダメ
私だって 九十六年間
出来なかった事は
山ほどある
父母への孝行
子供の教育
数々の習いごと
でも 努力はしたのよ
精いっぱい
ねえ それが
大事じゃないかしら
さあ 立ちあがって
何かをつかむのよ
悔いを
残さないために くじけないで
ねえ 不幸だなんて
溜息をつかないで
陽射しやそよ風は
えこひいきしない
夢は
平等に見られるのよ
私 辛いことが
あったけれど
生きていてよかった
あなたもくじけずに
九十六歳の私
柴田さん
なにを考えているの?
ヘルパーさんに
聞かれて
困ってしまいました
今の世の中
間違っている
正さなければ
そう思って
いたからです
でも結句溜息をついて
笑うだけでした
秘密
私ね 死にたいって
思ったことが
何度もあったの
でも 詩を作り始めて
多くの人に励まされ
今はもう
泣きごとは言わない
九十八歳でも
恋はするのよ
夢だってみるの
雲にだって乗りたいわ
震災地のあなたに、
最愛の人を失い
大切なものを流され
あなたの悲しみは
計り知れません
でも、生きていれば
きっといい事があります
お願いです
あなたの心だけは
流されないで
不幸の津波には
負けないで
被災者の皆様に
あぁ なんという
ことでしょう
テレビを見ながら
唯(ただ) 手をあわすばかりです
皆様の心の中は
今も余震がきて
傷痕(きずあと)がさらに
深くなっていると思います
その傷痕に
薬を塗ってあげたい
人間誰しもの気持ちです
私もできることは
ないだろうか? 考えます
もうすぐ百歳になる私
天国に行く日も
近いでしょう
その時は 日射(ひざ)しとなり
そよ風になって
皆様を応援します
これから 辛い日々が
続くでしょうが
朝はかならず やってきます
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